宇品島の歳時記 梅雨の中休み
梅雨の中休み,クチナシの花が綺麗に咲いていました。夏の気配を感じ始めた頃にクチナシの花は辺りいっぱいに香りをただよわせます。
港公園
ハナミズキの葉の裏に黒色の小さな虫が沢山いました。卵を産み付けているのでしょうか?
この虫の背模様は人の顔に見えませんか?
トンボエダシャクの仲間も沢山います。
中の谷
マンネングサが花を咲かせています。マンネングサにも色々と種類がありますが,連続テレビ小説「らんまん」ではマルバマンネングサが紹介されていましたね。「Sedum makinoi Maxim.」という学名からも分かるように,発見者は牧野博士です。
カノコガを見つけました。羽に触れると鱗粉の模様が判子を押したようにそのまま手につく事からハンコチョウとも呼ばれるそうです。
森の車道
じっと見ないと気が付かないほど,小さな可愛い花びらが沢山落ちていました。ナナミノキの花びらです。私は初めてみました。
海岸
ヤブニッケイの花が沢山咲いていました。
葉にぶら下がる毛虫がいました。テングチョウの幼虫です。近くでテングチョウがすばしこく飛んでいました。
海岸の崖にできた穴を覗くと,蜘蛛の巣に引っ掛かったフナムシの脱皮した抜け殻を見つけました。セトウチマイマイも見つけました。
イシガケチョウ,ムラサキシジミも飛び回っていました。
シマキケマンの種が飛び散ってました。 羽が生えているような種だと聞いていたので調べてみました。白い羽のようなものはエライオソーム(種沈)と言い、アリにとっては美味しい餌なので、アリを利用して種を散布するということです。
畑
今年は夏大根を育てていますが,防虫ネットの中でバッタの仲間を見つけました。葉や新芽を食べてしまいます。
ニホンアマガエルも餌を求めて枝から枝へと上手に掴まって移動します。
道端
ビヨウヤナギの花が綺麗に咲いていました。
イワダレソウ,ヒナギキョウが咲いていました。
観察眼が育ってきたのか,最近はお散歩をしても新たな発見が多くなってきました。
アース・ミュージアム元宇品 自然観察ガイドの会
坂谷 知子