宇品島の歳時記【立冬】
こよみ便覧(べんらん)では 「冬の気立ち始めて、いよいよ冷ゆれば也 」
山茶始開(つばき はじめて ひらく) 11月8日~12日
山で咲くヤブツバキは元宇品を代表する花です。ツバキとサザンカは混同されがちですが,島でツバキに先駆けて咲くのはサザンカです。
島中のビナンカズラの実が赤くなり始めました。
元宇品小学校正門近くのハゼの紅葉が真っ盛りです。
地始凍(ち はじめて こおる)11月13日~11月17日
大地が凍り始める頃
元宇品は瀬戸内の温暖な海洋性の気候ですので,この時期にはまだ地面が凍ることはありません。しかし,11月中旬になるとゆきんこ(雪虫)は飛び始め,立冬を感じることができます。降雪の多い地域は初雪を告げると言われますが,島の初雪が年内になるのは稀です。
亥の子まつり
11月最初の亥の日(今年は11月11日)に行われるお祭りです。 元宇品では14日に開催されました。
蝶たちが越冬の準備を始めています。
金盞香(きんさんこうばし )水仙の花が咲く 11月18日~11月21日
金盞とは、キンセンカという説,スイセンという説があります。
我が家ではキンセンカは春になってから咲かせることが多くなり,初冬の花のイメージがありませんでした。島のスイセンは立冬になると一斉に伸び始めて壮観です。今年は寒くなるのが11月下旬以降になり,畑のスイセンも未だ花開いていません。
カクレミノも半数が黄色く変わりました。
小春日和の暖かい日が続いたのでツマグロヒョウモンも仲良しさんです。しかし,週明けからは寒くなりそうです。
あ!我が家も冬の準備を始めなくちゃ・・・。
アース・ミュージアム元宇品 自然観察ガイドの会
坂谷知子