元宇品で発見の怪獣はリトルゴジラと判明

MFN Motoujina Fake News 2021.6.20

白石谷の怪獣

本年6月16日,広島市南区宇品島の山中で発見された怪獣は当初「ゴジラでは?」と噂されていましたが,大きさや体色がゴジラと異なることから,新種の怪獣だとわかり、島ゆかりのむかし話にちなみ「ゴジラザウルス・グヒン」と名付けられました。 

過去に観察されたリトルゴジラ

ゴジラはラゴス島に生息していた恐竜(ゴジラザウルス)が1954年にビキニ環礁で行われた核実験によりゴジラへと変異したもので,体長は宇品島の標高と同じくらいの50メートル,体色もグレーと言われています。見つかった怪獣は,体長も30メートルと小さく,体色も明るい緑色をしていることから,リトルゴジラの一種と観られます。しかし,背びれが従来のリトルゴジラと異なることから多様に進化した新種だとわかりました。 体長は30メートル、重さは8千トンで、学名を恐竜ゴジラの「ゴジラザウルス」と、宇品島ゆかりのむかし話に登場する天狗「狗賓」にちなんで「ゴジラザウルス・グヒン」と名付けられました。 
 
発見者の南区在住のS藤さんは「宇品の怪獣だと分かる名前をつけてくれて感謝しています。多くの人に知ってもらいたいです」と話していました。 また、 MFN 論説員の坂谷教授は「ゴジラは過去中四国には上陸した記録が残っておらず,大変貴重な発見だ。環境が恐竜の進化に与えた影響などをこれから明らかにしていきたい」と述べました。 研究成果は、イギリスの科学雑誌「サイエンティフィック・リポーツ」に掲載されることはありません。

発見されたリトルゴジラの実物は,常時宇品島で観察できるようになっています。 

アース・ミュージアム元宇品 自然観察ガイドの会
坂谷 晃