宇品島の歳時記【師走 イソシギ&セキレイ】
海岸のアカメガシワもすっかり落葉しました。
この冬はこの木にイセリアカイガラムシが沢山いるのが確認できます。
海岸でイソシギを見かけました。イソシギはくちばしが細長く,お腹の白色が肩先に切れ込んで見えるのが特徴です。今年は12月に入ってから観察されましたが,宇品島では例年5月くらいまでよく観察できるそうです。主に昆虫を食べるそうですが,海辺では甲殻類や軟体動物も食べるそうで,水辺を徘徊したり,泳ぎながら捕食します。
セキレイの仲間でよく観察されるのが,ハクセキレイ,セグロセキレイ,キセキレイです。もともと山間部の涼しいところで生活し,冬に降りてきて海岸で観られていたのですが,最近は真夏以外ではよく見かけるようになりました。ハクセキレイは「逃げない鳥」と言われてます。人間の作物を荒らす事が無かったので人間との良好な関係が保たれてるのでしょうか。
宇品島は色々な鳥を見る事ができます。暖かいお昼時に海岸を歩いてみるのも楽しいですよ。それでは,皆さま良いお年をお迎えください。
アース・ミュージアム元宇品 自然観察ガイドの会
坂谷知子