何故こんな所に!【タラノキ】
宇品島でタラノキと言えば,中の谷辺りの日当たりの良い斜面に生えているのを確認していました。今回は大谷(バス転回場)近くの道路沿いにとげのある木を発見しました。
あら,なぜこんなところにタラノキが!
この時期の葉を落としたタラノキは幹に多数のトゲがあります。
多数のトゲを木につけ身を守っているんですね。植物はスゴイ。
グランドプリンスホテル周辺の山すそは,ここ数年何度も樹木の刈り込みが繰り返されました。タラノキはいわゆるパイオニア的な樹木であり,伐採跡地に素早く出現し地下茎で増え,大小の集団を作って群生するそうです。
タラの芽は暖かくなるにつれて,葉は長さ0.5〜1mの2回羽状複葉で四方に広がっていきます。花は夏8〜9月ごろ、幹の前端の葉芯から長さ30〜50cmほどの複総状の花序を複数つけ、多数の小さな白い花をさかせるそうです。
これから定点観察したいと思います。
野生種はトゲが多いのですが,栽培種に比べてかくだんに風味,香りが良く山菜の王様と呼ばれるほど非常に美味です。しかし,収穫後の回復力が弱く,個体数が少なく希少です。新芽が出て天ぷらにしたい気持ちはよくわかりますが,じっとがまんして見守っていきましょう。切られません様に。
アース・ミュージアム元宇品 自然観察ガイドの会
和子