令和3年12月の地球さんぽ【冬の森歩き】
2021年12月19日(日)10:00~12:00 参加者6名、ガイド11名
元宇品港公園 → 中の谷 → 赤とんぼ広場 → 車道 → 元宇品港公園
集合時間前には小雨が降り,開催が心配されましたが無事出発できました。
中の谷を歩いていくと,縁起木と言われるセンリョウ,マンリョウ,ヤブコウジ,アリドオシなどの赤い実がみられました。
赤トンボ広場にはアベマキの落葉が広がって,まるで落葉の絨毯のようでした。続く森の中もコナラの落葉で大歓声が上がり,参加者皆でふかふかの葉を踏みしめて楽しみました。
車道法面では,森の湿度計といわれるツチグリが,雨が続いたおかげで星型に開きかけていました。
車道にはタイワンフウの実やハンテンボクの葉が落ちていました。
車道には,ホソバイヌビワとイヌビワが並んで生えています。紅葉したことにより,葉の形の違いが良く判ります。
車道を下るとツブラジイの殻斗と堅果が落ちているのが観られました。
幼少のころを思い出して口に含むと,ナッツのような味が広がりました。
車道をさらに下るとヤブツバキが赤い花をつけていました。例年より早めの開花です。
元宇品ではサネカズラ(ビナンカズラ)の実が今年はたくさん観察できました。整髪料に使用されたことから ビナンカズラ(美男葛)の名がついたようです。
今回は3日前から家に成っているカズラの蔓を切って水に浸し,当時の整髪料を再現してみました。
早朝の天候からゲストは少なめでしたが,とても楽しい冬の森歩きになりました。
アース・ミュージアム元宇品 自然観察ガイドの会
坂谷 知子