私の時計はいつも6時【ゴミグモ】
私の郷里松山の銘菓の一つにタルトというお菓子があります。この蜘蛛を見ると、子どもの頃の「針はまっすぐ正直に、日の本名代のこのタルト」という六時屋さんのTVCMを思い出します。
時計の6時は長針と短針が縦にまっすぐになります。地面に対して垂直に張った円形の網を時計に見立てると、6時を指したその長針と短針の真ん中にこのクモは居ます。
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名前は『ゴミグモ』。垂直円網の真ん中、縦にゴミベルトを作りその真ん中に脚を縮めて下向きに鎮座します。ゴミベルトは食べかすや自分の脱皮殻、枯葉屑、卵のうも縦にくっ付けます。新しく網を張り替えるときもこのゴミは再利用されます。
網は細い糸で几帳面に作られ、繊細で大変美しい網です。こんなきれいな網を作るのに、塵蜘蛛とは…私ならリボン蜘蛛とかせめて帯蜘蛛と呼んであげたいのに。
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ゴミグモを良く見ると、ユニークな形をしています。腹部の背側を見てください。これを何と言って表せば良いのか…8個の円錐形のとげが飛び出して、…とげとげパイナップルのような、小さな小さな山脈のような…
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拡大して見てみました。脚を縮めています。
春から晩秋まで、元宇品の森の縁の草むらより少し上をさがしてみましょう。
アース・ミュージアム元宇品 自然観察ガイドの会
副代表 畑 久美