活動報告  8月地球さんぽ

8月25日 テーマ「夏の森と海辺」
一般参加者9名 年間会員 13名 ガイド 13名

コース
公園→ピボックス裏の道→車道→灯台→海岸→プリンスホテル

4月から3ヶ月連続で中止のあと、7月のお休みを挟んだので4ヶ月ぶりの地球さんぽでした。
4月から年間会員の活動が始まる予定でしたが、このような事情で8月からの開始となりました。


集合場所の元宇品港公園を出ると歩道沿いにアカメガシワがありました。花の付いていない個体です。新芽は赤と言うよりはベージュっぽい色です。

ヒヨドリジョウゴは可愛いらしい赤い実を付けていました。

<ヒヨドリジョウゴ>

ピボックスの裏を抜けて山沿いに車道を上って行きます。

まずママコノシリヌグイと呼ばれる棘のあるちっちゃくて可愛いピンクの花に出逢います。時に植物にはちょっと気の毒な名が付けられていることがありますが、このママコノシリヌグイもそのうちの一つです。血の繋がりのない憎い継子(ままこ)のお尻を、トゲのある葉や茎で拭いていじめたことから付いた名前だそうです。想像するだけで痛いです。

<ママコノシリヌグイ>

クサギも可哀想な名前の一つです。
その名のとおり、臭いから付いた名前らしいのです。葉っぱは確かに独特の匂いがありますが、花は甘くてジャスミンのようないい匂いだと私は思います。
今の時期はちょうど花が見頃です。

この花は雄性先熟と言って雄しべがまず成熟して花粉を放出し、その後に雌しべが成熟します。自家受粉を避ける植物の知恵なのだそうです。

<クサギ>

カクレミノは花の名残と実が混在しています。花の蜜を求めてでしょうか、蜂がたくさん集まっていました。因みにカクレミノの名前は割れた葉っぱの形が蓑笠(みのがさ)の形に似ていた事に由来するそうです。

<カクレミノ>

夏の時期は見頃の植物も少ないので、元宇品の森のメインとも言えるクスノキ科の植物にスポットを当てて観察しました。
虫除けの材料として知られる樟脳はクスノキの葉っぱから抽出されています。
クスノキと良く似たヤブニッケイやシロダモとの見分け方など教えていただきました。

車道を上り切ったところに雌株のアカメガシワがあります。実が付き始めていました。

<アカメガシワ>

灯台から海岸へ下りて、トベラとテイカカズラを観ました。もう花は終わってしまいましたが、これから実や種がどのように変化していくか楽しみですね。

<トベラ>

<テイカカズラ>

アース・ミュージアム元宇品 自然観察ガイドの会 リンリン