令和4年10月の地球さんぽ【秋の訪れ】
2022年10月30日(日)10:00~12:00 ゲスト57名、ガイド13名
元宇品港公園→中の谷→車道→赤とんぼ広場→小径→杉ヶ谷→灯台下の浜
今回の『地球さんぽ』は「秋を楽しむ」というテーマで実施されました。行楽シーズンを迎えて多くの参加者があり,新型コロナ感染予防にも留意してグループ人数を少なめにし5グループに分けておさんぽへ出発しました。
各グループで挨拶,事故やケガの防止のため,諸注意を行った後軽く運動してさあ出発です。公園の中ではシラカシ,ウバメガシの観察ができました。
歩き始めると,すぐに「ピッピッ」と鳥の鳴き声が聞こえました。「あっ,近くにジョウビタキがいますよ。探してみましょう。」と声をかけると,「あそこにいます。」とゲストが発見し盛り上がりました。
中の谷へ入る山手には,イタドリが花をつけていました。
ゲストから「私らが子どもの頃には食べよったんよ。懐かしいね。」と声が上がりました。
溝脇の壁一面にキヅタ(フユヅタ)の花が咲いています。ヒヨドリジョウゴも赤い実をたくさんつけていました。
赤とんぼ広場ではヒッツキムシがたくさん観察できました。
ヌスビトハギが衣服についた時の除去方法の質問です。
どうすれば,一番効果があるでしょうか?
1 軍手で移し取る
2 エチケットブラシを使用する
3 ウエットティッシュでぬぐい取る
4 ペットボトルの切断したものでぬぐい取る
5 うろこ取りで取る
6 ガムテープで着ける
7 定規かカードでこすり取る
ゲストから様々な意見が出ましたが,正解は・・・
「何をやっても効果なく,手で一つずつ取り去ることが一番早いです。」
小径に入る前に車道のベンチで休憩です。ベンチ下にはウスバカゲロウの幼虫(アリジコク)がすり鉢状の巣を作っていました。
ゲストからは「ウスバカゲロウ,儚いのよね~」しみじみとコメントが出ていました。
小径に入ると,ツチトリモチが観察できました。皆さん楽しみしていたようで「あ,ここにもある。」「あそこにも」と宝探しのようでした。
そんな中,今年もオオワライタケが出現していました。
「毒があるそうです」と説明すると,「大笑いしながら命を落とすそうですよ」とコメントされる方もいらっしゃいました。
杉ヶ谷を下り,海岸に出るとツワブキが黄色い花を咲かせていました。ナワシログミの白い花も観察できました。
海岸道では海食崖を観察し,エピドートでパワーを感じて灯台下の浜で解散になりました。各グループとも熱心で楽しいお散歩になったようです。
アース・ミュージアム元宇品 自然観察ガイドの会
坂谷知子