活動記録 地球さんぽ「めずらしい植物」 2024.11.24

地球さんぽ10:00~12:00 天気:快晴、

ルート:中の谷→車道→赤とんぼ広場→石ベンチから小径→杉ケ谷から海岸歩道→

プリンスホテル横解散

参加者:一般参加 10名、年会員11人、ガイド10名 計31名での活動となりました。

集合場所の元宇品港公園に着くと、「い~のこ、いのこ」という元気いっぱいの声が聞こえてきました。今日は町内の亥の子祭りのようです。

今日は始まりに、地球さんぽの下見で採集していた『フクロツチガキ』というキノコの観察をしました。ツチガキは球形の幼菌が成熟するにつれ、ミカンの皮をむくように、外皮がめくれて星状に開きます。球形の内皮の真ん中頂部には円錐形の明瞭な円座があり、名前を決める手掛かりになります。

降り積もった落ち葉の上に生え、ツチグリのように雨が降ったら開いたり閉じたりはしません。球形の内皮は柔らかく、軽く叩くと頂部の穴から胞子が噴き出しました。

遅い秋でしたが、今年はツワブキが見事です。

中の谷と赤とんぼ広場でビナンカズラを見ました。茎などから得られる粘液は、古くは整髪料に用いられたそうです。漢字で書くと美男葛です。ガイドさんが作った整髪料はとろりとしていました。

赤とんぼ広場では高射砲陣地の説明を聞きました。戦争の末期、ここには6門の高射砲が据え付けられ、今もそのコンクリートの土台や砲側弾薬庫の一部が残っています。

森の小径、ふと見上げると美しい紅葉が…「ユリノキでしょうか…」常緑広葉樹の森で出会うとハッとします。

海岸遊歩道に降りると暖かい日差しの中、トベラの実が弾けていました。

ノジギクが今までに無いくらい遊歩道のあちらこちらで美しく咲き乱れています。つぼみが沢山あってしばらくは楽しませてくれそうです。

クスドイゲの実も赤く熟し、秋を堪能した地球さんぽとなりました。

アース・ミュージアム元宇品 自然観察ガイドの会

副代表 畑 久美

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