令和5年8月の地球さんぽ【夏の森と海辺】

2023年8月27日10:00〜12:00 ゲスト24名ガイド14名


元宇品港公園→中の谷→車道→小径→杉ヶ谷浜→海岸遊歩道→鉢ヶ谷→灯台→車道→プリンスホテルです。
今回の地球さんぽは「夏の森と海辺」というテーマでクスノキ・ツブラジイ観察を中心に実施しました。

 早朝から快晴で熱中症警戒アラートが発令されている中、24人の参加者があり3組に別れて観察しました。出発前にガイドから、「月々いろいろなものを観て欲しいのですが…今日は、ただ暑さだけかもしれませんが、蝉の鳴き声を感じてほしい。」と話がありました。 

 森の中では蝉が頭の上でジージーと鳴き、海が見えないのに波音がザーザーと聞こえ、心身共に癒されます。 

 観察したのはセミ、セミの抜け殻、クスノキ、ツブラジイ、アベマキ、クズ、イヌビワ、カラスビジャク……。中でも特に印象に残ったのは、クサギとジョロウグモです。 

 葉は臭いのに花はジャスミンのような香りのクサギ(臭木)。観察中にアゲハチョウ(?)が来てくれました。グッドタイミングです! お陰で花の形の意味がわかり、ありのままの自然の素晴らしさに感動しました。 

 名前も姿もインパクト大のジョロウグモ。巣を張っているのをたくさん見ました。このクモ、メスはオスよりも3倍以上も大きく、黒と黄色の縞模様がきれい! ほかの昆虫はメスは目立たないのに、このクモは逆。そんなことに興味を持ちました。メス1:オス1の巣ですが、メス1:オス2の巣もあり自然界も厳しいなーと、しみじみ思います。

先輩ガイドさんは「元宇品に来るたびに発見がある」と言われます。私は去年1年間勉強会に参加し今、会員として活動し始めたばかりで、まだガイドはできませんが、ここへ来るたびに益々好きになっていきます。今回のゲストさんが来月も参加されたら嬉しいなー、観察した植物は来月どうなっているのかなー、どんな虫に会えるのかなー、楽しみがいっぱいです。もちろん、あのオスのジョロウグモの恋も気になります。       

アース・ミュージアム元宇品 自然観察ガイドの会
児玉啓子