宇品灯台
11月1日は灯台記念日でした。
今年も広島海上保安部の主催で宇品灯台の一般公開が行われ,例年200名程度の参観であったところ今年は約400の参観者があったそうです。人気のイベントになりつつありますね。
元宇品の人気アイテムの一つ,宇品灯台についてご紹介したいと思います。
歴史
明治27年6月,日清戦争の始まる時期に宇品島南端信号塔として陸軍運輸通信部が設置します。昭和になり,太平洋戦争が終戦するまで信号塔として使用されます。宇品港へ出入りする船舶に旗りゅう信号を用いて港内航行方法等の情報を伝達するための塔です。
旗りゅう信号とは,国際信号旗といわれる世界共通の旗を使って行われる船舶の信号手法です。
昭和25年1月27日,海上保安部は信号塔中央部に灯器を設置し,宇品灯台として運用開始します。
昭和46年3月,老朽化のため現在のコンクリート造の灯台として改築,男木島灯台から第6等レンズを移設設置します。
要目
●設置:昭和25年1月27日
●光り方:単せん白赤互光 毎10秒に白1せん光、赤1せん光
●光の強さ:白光7.3万カンデラ
赤光1.2万カンデラ
●光の届く距離:白光18.5海里(約34.3km)
赤光14.5海里(約26.9km)
●光源:メタルハライドランプ
●レンズ等:第6等レンズ
●高さ:地上21m(地上から構造物頂部まで)
海面上46m(平均水面上から灯火まで)
●気象観測(海の安全情報で配信)
毎年の一般公開は11月の最初の休日ですが,文化の日になるか第一日曜日になるかは,決まっていないそうなので確認が必要です。
元宇品八景には入っていませんが,灯台上からの眺めが一番だと思います。ぜひ上がって観てください。
アース・ミュージアム元宇品 自然観察ガイドの会
坂谷 晃
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