令和4年3月の地球さんぽ「地球のすがた」
2022年3月27日(日)10:00~12:00 参加者17名、ガイド14名
元宇品港公園 → グランドプリンスホテル → 海岸遊歩道 → 海食崖 → 宇品灯台
春の嵐が過ぎ去り晴れ上がった今日は、ぽかぽかと暖かい『地球さんぽ』となりました。
コロナ感染拡大防止のためお休みしていましたが、4か月ぶりの開催です。
今日は「地球のすがた」と題して元宇品の地質の数々を観察していきます。ガイドさんが手作りモデルを示して地球内部の説明をしています。
さあ、いよいよファミリーグループと一般グループに分かれ出発です。
最初はグランドプリンスホテル広島のバス停横の壁の観察です。この壁は外国産の花こう岩で出来ているのですが、結晶の粒が大きく観察が容易です。ガイドさんが、糸の先に小さな磁石がくっついたものを取り出しました。糸を垂らして花こう岩の壁に近づけると…何ということでしょう!磁石は黒雲母に引き寄せられてしまいました。「えーっ、磁石が石にくっついたよ!!」と子どもたちは大騒ぎです。代わるがわる実験をして歓声があがりました。
石灰岩の壁には貝の化石もありました。写真
海岸遊歩道に出て、地質ビンゴゲームをしながら海沿いを歩きます。
花こう岩、岩脈、海食洞と次々に目の前に地質の観察ポイントが現れてきます。正断層のところに来ました。岩脈のつながりを見ていくと、大地が2,5mもずれ落ちた個所を手に取るように見ることができます。
節理、玉ねぎ状の風化、エピドートと進み、海食崖を見上げながら縄文時代の地球を想像しました。
おやっ、今日は灯台の上に人影が…
今日の『地球さんぽ』の最後は、海上保安庁との共同イベントとして灯台開放をしていただきました。光源のレンズは1895年のフランス製の貴重なものです。今日は特別に点灯して頂きました。
美しい広島湾と赤い新芽を吹き出したクスノキをご覧ください。クスノキの1枚の葉の寿命は1年で、新しい葉が出てくると、去年の葉はほとんど落ちてしまいます。
パノラマ動画、写真、クスノキの枝先の写真
暖かい日差しのもと地質観察と灯台開放、充実した『地球さんぽ』になりました。
海上保安庁の皆様、ありがとうございました。
参考:宇品灯台 – アース・ミュージアム元宇品 (sanpo-motoujina.club)
アース・ミュージアム元宇品 自然観察ガイドの会
副代表 畑 久美