令和4年7月の地球さんぽ【夏の森と海】

2022年7月24日(日)10:00~12:00 ゲスト20名、勉強会参加者7名、ガイド13名  
元宇品港公園→中ノ谷→赤とんぼ広場西石ベンチ→小径→杉ケ谷→海岸


今回の『地球さんぽ』は「夏の森と海辺」というテーマで実施されました。コロナ感染拡大防止に留意しながら家族連れなど多数の参加を頂きました。

ハンミョウ


公園を出発し路地を進むと、森からハンミョウが現れて道案内してくれました。
小さなカマキリがいるよとゲストさんが捕まえると、まだ翅の生えていない子どものカマキリでし
た。子ども達はトカゲやマイマイを見つけて目が輝いていました。

水の豊かな中ノ谷は夏草が勢いよく茂り、ヤブミョウガが白い花を咲かせていました。

昆虫やクモがたくさん見られました。

オオシロカネグモ
コガネグモの白帯
コガタコガネグモ

綺麗なX字型の隠れ帯です。これは白帯とも言い、コガネグモの仲間は網の中心にクモの
糸を綴って作ります。クモは8本の脚を2本ずつ揃え、網の中心に下を向いて留まります。
人の気配を感じて網から降りたようでした。

その後元宇品の稜線まで上り、車道を進むとガードレールにヤモリの卵がありました。

ヤモリの卵
ヤモリの卵を観察

給水休憩を取ったあと小径に入ると、あちらこちらでキノコが落ち葉を押し上げて顔を出
していました。

少し大きくなったジョウロウグモが3段構造の網を掛けている様子を観察したり、森の中にたくさん生えているクスノキの葉を揉んで匂いを嗅いだりしました。

クスノキの葉を揉んで匂ってみる


杉が谷でツブラジイの倒木を観察し、海岸に出ようとしたとき、『オオゲジ』を小学生が
発見、びっくりしたり興奮したりで大盛り上がりです。

オオゲジ
ワキグロサツマノミダマシ
ダンゴムシ


海岸では、海風に吹かれながらオオゲジやクモやダンゴムシの観察をして解散となりまし
た。

アース・ミュージアム元宇品 自然観察ガイドの会
副代表 畑 久美