幸せを呼ぶ青い蜂【ルリモンハナバチ】との出会い


7月最後の日曜日、野外観察にはちょっとした勇気が必要なほど暑い日でした。でも今は昆虫やクモが大きく成長する時期ですから見ておかなくては…と塩飴と大きなお茶のペットボトルをリュックに入れ島にやって来たのです。

7.31

花壇や畑、植木の切り株跡など森の周辺の夏草の茂みにはたくさんの発見がありますが、炎天下で小一時間も草むらを見つめている私は大分変わった人に見えたのでは…。
「ブーン」という音で、顔を上げると…小さな蜂が飛んでいます。んん!青い?羽音とともに脳内に再現される色は黄黒のはずなのですが、目の前には青い蜂。

えー、これはもしかしてあの有名な「幸せを呼ぶ青い蜂」と言われる『ルリモンハナバチ』ではないかしら!ハチはキバナコスモスの花を求めて活発に飛びまわっています。
ルリモンハナバチ(コシブトハナバチ科)は、他の種のハナバチの巣に侵入して産卵し、孵化した幼虫は宿主の餌を食べて成長するという「労働寄生」をするハナバチとして知られています。

しばらくするとハチは飛び去りました。

真夏の焼けつくような日差しの中での一瞬の出会いでしたが、「Blue Bee」に会えるなんて元宇品ってすごい!何か、良いことがありそう!とうきうきして観察を続ける私でした。

アース・ミュージアム元宇品 自然観察ガイドの会
副代表 畑 久美