南島原だより12【イボニシ?レイシ?それとも・・・】
海で普通に見かける巻き貝といえばイボニシがいますね。
ここ、島原市長浜の海岸にはレイシもたくさんいます。
これらはアッキガイ科の仲間で他の貝類やフジツボに穴を開けて食べる肉食性の貝です。
4月、潮もいいし、さあ海へ行こう!
たくさんの出会の中に、イボニシやレイシもいました。両者の見分け方は殻口の色と凸凹の出っ張り具合です。イボニシは殻口が暗紫色、レイシは殻口がクリーム色~オレンジ色です。
そんな中にイボの凸凹が弱くほっそりしたものがいました。
そしてこちらもややほっそりタイプ。
ひっくり返したら口が紫だからイボニシかなあ・・・
5月、1ヶ月ぶり潮のいい日に再び海へ。
カキの中にイボニシたちがいました。
そして黄色っぽい殻と強い凸凹はレイシですね。
殻表面の色が違っていても口を見ればオレンジ色だからレイシ。
さて、これは?
ひっくり返すと…
レイシですね。
調べてみると
イボニシには「丸疣型(まるいぼがた)」「尖り疣型(とがりいぼがた)」「細型」などがあるようです。
同様にレイシにも、殻の凸凹の激しい「基準型」の他にすんなりした「縦型」、すんなりで出っ張りが丸い「変化型(へんげがた)」太めの「内湾丸型」、太めで出っ張りが小さく尖る「尖り疣型」など同じ種でも個体差や地域差があるようです。
また、形が良く似た別種の『オハグロレイシ』や『レイシダマシ』、さらには『レイシダマシモドキ』に至ると何がどうなっているのか…。
私は、いくら見てもやっぱりよくわかりません。
だから面白い。
アース・ミュージアム元宇品 自然観察ガイドの会
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