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- ゾウムシの話 -

木々の新緑がいっそう鮮やかになる5月,ムシたちも本格的に動き始めました。やわらかな新芽や若葉はムシたちのおいしいごちそうに,また,産卵し幼虫が育つ快適な場所にもなります。ルーペやカメラを持って,ムシさんぽに出かけましょう。人や自転車にぶつからないように注意して,でも視線は足元の草むらにむけます。かじられたような葉,丸められた葉先はないか,じっくり見て歩きます。

クズの茎の上に白黒のムシがいます。1センチメートルくらいでしょうか?ルーペで見てみましょう。

ゴツゴツした黒いからだ,胸とおしりが白。内側にトゲのある長い前脚。顔のまん中には長い鼻のような口吻(こうふん)。

この見た目から名前は「オジロアシナガゾウムシ(尾白足長象虫)」といいます。白黒なので別名パンダ虫とも言われますが,ジブリのアニメに出てきそうな力強いフォルムがカッコ良くて私の好きなムシのひとつです。

得意ワザは
その体色で鳥の糞に擬態する?こと。
さわるとコロンと落ち、死んだふりをすること。
ちょっと切ない身を守るワザです。

メスは長い口吻でクズの茎に穴をあけ産卵します。産卵痕は虫こぶになり,幼虫はその中身を食べて成長し,秋までには成虫になります。「オジロアシナガゾウムシ」に会いたいと思ったら,虫こぶがあるクズの茎を目印に,そのまわりをよ~く観察してみてくださいね。

アース・ミュージアム元宇品 自然観察ガイドの会
Y.S