宇品島の歳時記(小暑)
こよみ便覧(べんらん)では 「大暑来れる前なればなり 」
梅雨明け,暑さが本格的になる頃 。広島地方気象台は6月28日,中国地方が梅雨明けしたとみられると発表しました。これは統計開始から最も早かった1978年の7月3日より早く,14日間での梅雨明けは最も短い期間となりました。
温風至 (あつかぜ いたる) 7月7日〜7月11日
雲の間から注ぐ陽がだんだんと強くなる頃。 晩夏のころの温風と言えば,白南風(しろはえ)をイメージしますが,瀬戸内海の夏は何といっても「凪」です。今はエアコンを使用するのであまり感じなくなりましたが,以前は夏の日が落ちて夜半まで風がピタリと止まってしまうのは息苦しいほどでした。
住吉神社7月16日夏越祭,17日例祭に先立って10日に獅子舞が行われました。
笛太鼓と獅子が町内の各家を回って邪気をお祓いします。
本格的にセミが鳴き始めました。
元宇品で聞かれるセミの鳴き声はニイニイゼミ→アブラゼミ→クマゼミ→ツクツクボウシと変わっていきます。今年は気の早いツクツクボウシがいるようですね。
蓮始開 (はす はじめて ひらく) 7月12日〜7月16日
蓮がゆっくりと蕾をほどき、花を咲かす頃。
水底から茎を伸ばし水面に葉を浮かべ,綺麗な花を咲かせる蓮ですが,花が開いてから4日目には散ってしまいます。
畑の貯水槽にはカエルたちが水浴びにやってきます。
ツユクサは別名ホタルグサと呼ばれます。オクラの花も食べられるそうです。
鷹乃学習 (たか すなわち わざをなす) 7月17日〜7月22日
鷹の雛が,巣立ちの準備をする頃。
元宇品でもトビやツバメの子どもたちが独り立ちのトレーニングを始めています。
ヒマワリの花が咲き始めました。子どもたちは夏休みが始まりますね。
アース・ミュージアム元宇品 自然観察ガイドの会
坂谷知子