令和5年8月の勉強会【夏の森と海辺】

2023年8月27日10:00〜12:00 メンバー12名ガイド9名
今回のテーマは「夏の森と海辺」というテーマでクスノキ・ツブラジイ観察を中心に実施しました。

〇午前中 フィールドワーク
元宇品港公園→大谷車道→灯台駐車場→鉢ヶ谷→小径→杉ヶ谷浜→海岸遊歩道→プリンスホテルです。

元宇品港公園を出て、中の谷から車道へ上がります。


途中、コジイの幼木があり、葉を触ったり裏返したりしながら観察しました。大きくなったコジイの木では葉を間近に見ることが難しいのです。
コジイのドングリは一番小さいドングリと言われていて2年かけてドングリになります。生食が出来、昔はおやつにもなっていたそうです。

ヤブミョウガ

道すがら、ナツヅタ、ヤブミョウガ、なども観察しました。

アベマキの葉につく虫こぶ


クヌギバマルタマバチが産卵したクヌギバマルタマフシがアベマキの葉に付いているのを見つけました。
クヌギマルタマバチが産卵すると葉の組織が反応して虫こぶが出来るそうです。

コジャノメチョウ

車道をしばらく行くと私たちが石ベンチと呼んでいる休憩場所があります。そこは蝶が通る蝶道となっていて蝶がよく飛んできます。
この日は受講生の1人にジャノメチョウが止まり、楽しませてくれました。
休憩を終えて、森の小径へと入ると少し暑さが和らぎます。
夏場は推しの植物も少ないのですが、花と実が付いたカクレミノや、まだ青いイヌビワなど徒然に観察して歩きました。2ヶ月後の勉強会でカクレミノやイヌビワがどの様に変化しているかお楽しみに!

〇午後 勉強会(講座)

午後からの座学では、集めてきたセミの抜け殻で種類や雄雌の判別を行いました。

セミの抜け殻
アブラゼミ オスメス
クマゼミ オスメス
ツクツクボウシ

種類はどうにか見分けつくもののオスメスの判別が難しく、もう少し勉強が必要です。
その後は受講生の皆さんに今日観察した中で興味深かった事や印象に残った事を話していただきながら解説をして行き、話しが膨らんでいきました。
自然は不思議な事ばかり。疑問や謎が少しでも解けると観察が更に楽しくなりますね。

アース・ミュージアム元宇品 自然観察ガイドの会    
リンリン