お墓参り

8月9日 月曜日 雨のち晴れ 
台風の影響で明け方から大雨が降りました。 
前週の過酷な暑さが嘘のように気持ちいい風が吹いています。 

今日は墓参りに行きましたが,観音寺の境内でいつもは気にも留めないアカメガシワがふと目に留まりました。 

これは雌花かな・・・。こんな赤いところあったっけ? 相変わらずぼんやり見てるだけで知らない事だらけ…と反省しつつ,別の枝に目をやると黒い実がついていました。 

こんな風に実が付くんだな,とマジマジと観て帰りました。帰宅後に調べてみると三又になった赤い部分は柱頭(花粉を受け取るところ)のようです。 

クサギも花盛りです。葉っぱに独特の臭いがある(くさい)ことから付けられた名前らしいのですが,花は甘くていい匂いがするので,少し残念な名前に思えます。名前が付けられた時期は花のない時期だったのでしょうか…。 

「もし改めてネーミングするとしたら?」こんな勝手な空想をするのも楽しいです。私の空想をよそに,大音量のセミの鳴き声をバックに涼やかに揺れています。 蜜を吸いに来ているのはミツバチでしょうか?蜜のお礼に花粉を運んであげるのですね…。(ドライに言えば単なる共存の仕組みです) 

特別なことは何もない一日ですが,ありきたりの風景に季節を教えてもらっていることに改めて気づきます。コロナ禍にあっても,いつもどおり動植物は生の営みを一年のサイクルの中で繰り返し,季節の移り変わりを色や形,匂いや音で知らせてくれます。 人間の様に「気持ち」や「意思」ではなく,遺伝子によって粛々と変化を繰り返す動植物を見ていると,気持ちがほぐれ,ニュートラルな自分に戻れます。 

元宇品の自然に感謝。 

アース・ミュージアム元宇品 自然観察ガイドの会  
リンリン 

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