イオンチアーズクラブ 元宇品自然観察
2021.10.24 10:00~12:00
イオンチアーズクラブの『元宇品自然観察』のサポートを実施しました。小中学生7名、保護者7名(ガイド6名)です。
コースは、プリンスホテル駐車場前⇒フットサル場裏⇒中ノ谷⇒赤とんぼ広場⇒小径⇒杉ケ谷の浜⇒海岸遊歩道⇒プリンスホテル です。
当日朝は冷え込みましたが、徐々に気温が上がってきました。出発してフットサル場の裏道を歩きます。山際の植え込みにジョロウグモが大きな網を作っています。網の特徴やクモの説明を聞いた後、子ども達全員がスマホでクモを撮影しています。
慣れた手つきでスマホを操作して、アプリを通して送信。何とアプリで写したものの名前をチェックして、ポイントをゲットしたと喜んでいます。子ども達は興味を持った対象を次々に撮影してゲームのように検索しています。私達ガイドメンバーも初めての光景でしたが、今風のやり方でのアプローチは楽しそうで中々良いなぁと感じました。興味の入口はどのような形でも素晴らしい事です。
さて、ミカンの木で小さなマイマイを観察、またまた撮影。
中ノ谷から車道へ…大きなジョロウグモの網が次々出てきて、驚くやら関心するやら、徐々に足取りが軽くなってきます。
赤とんぼ広場に到着して休憩しながら草遊び、ヤハギソウはもうすぐ枯れてしまいそうでしたが、小さな葉をちぎってVの字ができると歓声をあげていました。
キクイムシ防除のアベマキとカクレミノのパーの葉を観察、高射砲のお話も聞いて森の小径に入りました。宇品近隣在住の参加者ですが、元宇品の森に入るのは初めての方が多く興味津々でした。
曲がりくねった小径でキノコを見つけると、わっと歓声が上がりますが、すぐに足を止め踏まないようにゆっくりと歩きます。上を見たり、森を見たり、海を見たり、地面を見たり、くるくると忙しく見まわしていました。
杉の谷から海に出て休憩、満潮で打ち寄せる波に逃げ回って遊びました。
帰り道は地質のお話を聞きました。地質のガイドさんが玉手箱から何やら取り出しますと…子ども達は恐竜の名前を呼びながら興味津々です。海食崖のところでは、海面上昇、下降で海食崖がどうできたか、の名推理を披露してくれました。今から2万年くらい前の氷期時代の元宇品の海は草原だったことや地球誕生から47憶年を1年と考えると、人類誕生から今まではたったの20分だよ、と教えて頂きました。47憶年かかってできた今の地球を人類があっという間にダメにしちゃいけないね…と皆で頷きました。
続いて正断層の観察をしました。モデルを使うと正断層と逆断層のでき方が良く分かりました。プリンスホテルに到着して皆で記念撮影、楽しかった、面白かったとニコニコしたお顔での記念撮影になりました。
アース・ミュージアム元宇品 自然観察ガイドの会
副代表 畑 久美