宇品島の歳時記【霜降】

こよみ便覧(べんらん)では  「露が陰気に結ばれて霜となりて降るゆゑ也」 

霜始降(しもはじめてふる) 10月24日~28日 

二十四節気では霜降,七十二候では霜始降と言われていますが,元字品では10月には霜は降りることはありません。 いつもはすでに香っているキンモクセイがやっと咲き始めました。 

ツワブキ,ノジギクの花も咲き始めました。 

ツワブキ
ノジギク

霎時施(こさめときどきふる)10月29日~11月2日 

時雨はパラパラと降っては止んでしまう通り雨や、しとしと降る優しい雨のことですが,いつも葉の裏にいるのは雨宿りなのかもしれません。 

オオキンカメムシ 

ツバメが飛び去り,ヒヨドリの大群がやって来て,いつものジョウビタキがいつもの場所でさえずり始めました。 

楓蔦黄(もみじつたきばむ) 11月3日~11月7日 

ハゼ,ツタが赤くなり始め,モチノキの赤い実がたわわにみのり,ムクノキの実も熟してきました。 

島の南西部の砂浜では、寒さが増すと美味しくなるキスやカレイの釣り人が多く見られます。

ちびっこに向いている魚釣りはやはりサヨリでしょうか?

アース・ミュージアム元宇品 自然観察ガイドの会 
坂谷知子