令和3年11月の地球さんぽ【めずらしい植物】
2021年10月31日10:00~11:45 参加者21名、ガイド12名
元宇品港公園 → プリンスホテル側道 → 海岸道路 → 杉ヶ谷 → 森の小径(車道) → 中の谷 → 元宇品港公園
「本日はピーカンのお天気で・・・」と会長のごあいさつ。天候も気温もおさんぽにはベストな環境でした。
初参加のゲストをが八割という集客率に驚きます。口コミって威力がありますね。
当日は他の団体も同様のコースを散策されるようでしたので,例年とは反対向きに観察項目の多い海岸を目指してスタートしました。
プリンスホテルの道路脇には秋の実りがいっぱい
山沿いの法面にはハゼノキやムベの蔓,サネカズラ(ビナンカズラ)の紅い実が観察できました。
海岸道路に出るとセンダンの白い実,ムクノキの黒い実が実っています。
その先にはテイカカズラが紅い実をつけていました。前日採取していた種子を観察しましたが,種髪(種に付いた白く長い冠毛)を観て「きれーい」とか,風に飛ぶようすに「すごーい」とか大はしゃぎになりました。
海岸道路には今年もノジギクが群生していました。開花後に紫になってしおれるようすが観察できました。
ノジギクの命名が植物学者の牧野富太郎博士であり,今日はこの後観察する,珍しい植物と合わせて牧野命名シリーズですね。古くはセトノジギクと呼ばれていたらしく,とても風流な名前だったのですね。
黄色に変色したノジギクも観られました。
ツワブキは花の盛りが過ぎたものも多く,葉は虫食いの物が多く見られました。今年もシマカンギク(牧野博士の命名ではアブラギク)の花も観察できました。
海岸道では,地質のお話も聴きました。
カワラヨモギは2年草ですが,初年のものと2年目の物が同時に観察できました。
中の谷ではイズセンリョウの結実したようすが観察できました。
11月の地球さんぽはプリンスホテルの側道と海岸道路に観察ポイントがたくさんあり,充実した地球さんぽになりました。
アース・ミュージアム元宇品 自然観察ガイドの会
坂谷 晃