元宇品小 自然観察会:元宇品を知ろう
2022.3.9 13:30~15:00
今日は元宇品小4年生14名 引率2名ガイド3名で元宇品の海岸遊歩道を歩いて地質の観察をしました。
行程は、学校→住吉神社→プリンスホテル裏→海岸遊歩道→灯台下→灯台→スカイライン→学校です。
楽しみにしていた野外観察会、春の日差しも感じられる暖かい午後でした。
「地球不思議発見ビンゴ」をしながら、海岸沿いの地質を観察していきます。宇品島がどんな岩石で出来ているのか、いつ頃できたのか、ガイドさんから説明を受けました。生徒さんは花こう岩を触りながら長石、水晶、黒雲母を見分けていきます。
『岩脈』のところに来ました。「この筋になった岩石と左右の岩石ではどちらが先にできたのでしょうか?」とガイドさんから質問が…。生徒さんが次々に意見を出してくれます。
『海食洞』は波に洗われてできた洞穴です。「洞穴ができているところとできていないところがあるよね、どんなところが洞穴になったのでしょうか?」ガイドさんが質問を投げかけてくれるので、生徒さん達の考察も進みます。興味深く洞穴をのぞき込む姿が見られました。
元宇品の『正断層』は目の前で断層が確認できる素晴らしい地質の観察ポイントです。
写真
『節理』のところでは、岩がサイコロのような形で積み上げられているのを見て大地の不思議を感じていました。
人気があったのがエピドートのところです。触ったり、もたれたり、「頭が良くなるかも~~、癒される~~」と盛り上がっていました。
皆で『海食崖』を見上げ縄文時代の島を想像したり、対岸の似島を望んで瀬戸内海が草原であった時代のことをガイドさんから説明されました。「大昔瀬戸内海は草原でナウマンゾウが沢山いたんだよ、この海底から引き揚げられたナウマンゾウの本物の骨が、似島の少年自然の家にあるよ!」と聞くと「えー、本物ってすごい!」と興奮していました。
最後に砂浜で磁石を使って砂鉄採りにチャレンジしてみました。採れる採れる…この灯台の下の砂浜には砂鉄が多く集まっているようです。
元宇品島や地球について、見ながら触れながらの貴重な体験になった楽しい一日でした。
アース・ミュージアム元宇品 自然観察ガイドの会
副代表 畑 久美