南島原だより7【植物10】

お初にお目にかかった植物を紹介します。

「ビロードモウズイカ」ゴマノハグサ科

ヨーロッパ原産。明治初期に観賞用に持ち込まれたものが野生化し全国に帰化したらしい。全体に細かい毛が生える背高のっぽさん。河川敷、道端、荒地など。

「ダイコンソウ」バラ科で

北海道〜九州。反日陰の林縁や路傍に生える。根生葉が大根に似ていることからこの名がついた。実は触っても痛くないセンダングサみたい。

「カラクサナズナ」アブラナ科

ヨーロッパ(または南米)原産の帰化植物。独特の異臭があり、これを食べた牛の乳にまで影響するほどで強害雑草とされる。明治時代に見つかり関西以西に広く分布。一番?な草でした。

「ヒロハフウリンホオズキ」ナス科

熱帯アメリカ原産。畑地雑草。赤くならない小さな鬼灯がたくさんなる。

「アコウ」クワ科

紀伊半島・四国南部・九州〜沖縄の沿岸部に自生。20mくらいの高木になる。幹の周りに気根を伸ばし木に絡んで枯らすこともあり、ガジュマルと共に「締め殺しの木」と呼ばれる。イチジクのような小さな実をとにかく沢山つけ、アコウバチが共生し受粉。防風や防潮林、垣根などによく利用される。

「イヌドクサ」トクサ科

本州〜九州。日当たりの良い河原や湿地水田の周囲などトクサと同じ自然環境にある。ちっちゃくて細いトクサかな。

「ウサギアオイ」アオイ科

地中海沿岸原産。1950年ごろ神奈川県で報告、今では全国に分布。小さな白〜淡紅色の花が数個固まってつく。

「シマバライチゴ」バラ科

東南アジアの暖温帯に分布する南方系のキイチゴ。日本では長崎県と熊本県の一部に分布。

1909年島原市の眉山で発見されたことからこの名がついた。フユイチゴに近く大きくなると茎はツル状に伸び冬に赤い実をたくさんつける。すっぱ〜〜いらしい。

「コシロノセンダングサ」キク科

南北アメリカ原産。世界中の熱帯温帯地域に帰化。日本では関東以西。コセンダングサの変種。近年急激に増加している。この辺ではセンダングサといえばこれです。

「ツルナ」ハマミズナ科

北海道西南部〜沖縄の太平洋側の海岸砂地に自生。古くから食用や生薬として用いられた。葉はほうれん草似のやや肉厚で細かい粒状突起で覆われる。若い葉を下茹でか加熱して。食べてみたいですね〜

アース・ミュージアム元宇品 自然観察ガイドの会

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