宇品島の歳時記【霜月 フジバカマとアサギマダラ】
霜月を迎え,山や公園の木々も一気に色づきました。
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元宇品へのアサギマダラの来訪は歳時記(寒露)で既にお知らせしましたが、 小春日和が続いたためでしょうか,連日フジバカマに多くの蝶が蜜を求めて集まってきます。
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そこで,アサギマダラの他にもフジバカマに集まる昆虫を観察してみました。
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フジバカマにはいろいろなチョウ達が集まってくるのですね。
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アサギマダラのオスの成虫がよく集まるヒヨドリバナやフジバカマ,スナビキソウなどには,毒物でもあるピロリジジンアルカロイド(PA)が含まれています。
その毒物である(PA)を体内に取り入れる理由は,2つあるそうです。
一つは、毒物である(PA)を体内に取り入れ蓄積することによって,鳥などの捕食者から身を守ることができるから。
もう一つは、オスは(PA)から性フェロモンを作り出すからです。オスは交尾の前に、腹部の先にあるブラシ状の器官と翅の袋状の部分から性フェロモンを出してメスを誘います。
その為アサギマダラは、(PA)を含む植物に群れるのです。
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旅する蝶「アサギマダラ」は,春から初夏にかけて台湾や南西諸島から本州に北上します。成虫の寿命は約4~5か月。次世代が今度は秋に南下します。
数は少ないですが、元宇品でも見られる事があります。
今年はフジバカマの花が咲き始めた10/23と花も終わりかけた11/6に宇品島でアサギマダラを見る事ができました。
私はこれまで遠目にしか観ることができなかったので,間近に長時間観察できたのは初めてです。本当に美しくて感動しました。
アサギマダラさん私の周りを優雅に舞ってくれてありがとう。
無事に南の島にたどり着けますように願っています。
アース・ミュージアム元宇品 自然観察ガイドの会
坂谷知子