南島原だより9【ちょうちょ〜ちょうちょ〜】

写真が撮れた数種を紹介します。馴染みの蝶に加え「南方系」とされるものも多数。みな生息域を広げようとせっせと北上しているので、広島でも「普通の蝶」になる日は近いかも。 

ベニシジミ:シジミチョウ科 

普通に見られるオレンジ色のかわいい蝶。寒い時でも陽だまりに飛んでいますね。 

ヤマトシジミ:シジミチョウ科 

各地で普通。カタバミの周りでよくワイワイしています。写真の蝶は黒紋が比較的濃く別種かと思いました。 

ウラナミシジミ:シジミチョウ科 

関東以南で普通。気温の上昇とともに北上します。飛ぶ力も強いようでヤマトシジミよりよく見かけます。 

ウラギンシジミ:シジミチョウ科 

関東以南で普通。見つけた!銀色のピカピカをずっと追いかけてやっと側溝カバーに止まりました。ほんと、元気いいです。翅表は雌は白、雄は朱色。 

ツバメシジミ
ツバメシジミ メス
ツバメシジミ オス

ツバメシジミ:シジミチョウ科 

各地で普通。ちょっこり尾があってかわいい。雌雄を比べると雌の黒さが際立ちます。蝶たちも多くの色が判別できるようですが、雄にはどんなふうに見えているのかなあ。 

ムラサキツバメ:シジミチョウ科 

関西以西に住み比較的南方系の蝶とされていたが、近年北上中。翅裏は地味ですが表は鮮やかな紫色。幼虫は蟻と共生します。カナメモチの樹液を吸っていたけど美味しい? 

モンキチョウ:シロチョウ科 

各地で普通。なんだか黄色いモンシロチョウだなと思っていたらモンキチョウでした。でも白っぽいのもいるらしい。 

モンシロチョウ:シロチョウ科 

各地で普通。写真は夏型で比較的黒っぽいです。羽がボロボロだから、よく頑張ったね〜って労いたくなりました。 

タテハモドキ:タテハチョウ科 

初めて見た蝶です。南方系で日本は分布の北限、近年北上中ですが九州には定着。目玉模様が結構インパクトあるのに「もどき」とは・・・ 

キタテハ:タテハチョウ科 

各地で普通。年中見られますが夏型と秋型では色の濃さや翅縁の凸凹が大きく違います。 

ヒメアカタテハ:タテハチョウ科 

各地で普通。アカタテハとは大きさだけでなく翅の根元の暗色の広さで区別できます。ヒメの方が狭い。 

ゴマダラチョウ:タテハチョウ科 

各地で普通。元宇品でもしばしば見られますね。目と口吻の黄色がオシャレ。写真は木の幹でお食事中? 

ツマグロヒョウモン:タテハチョウ科 

今では各地で普通。雌はカバマダラに擬態しているそうですが、私はここでツマグロヒョウモンのメスをまだ見ていません。と言うより、ツマグロヒョウモンと思ったらほぼカバマダラでした。 

カバマダラ:タテハチョウ科 

南方系の蝶ですが近年北上中、長崎県では五島列島が有名。食草があれば関東でも発生例があるようです。忙しそうな他のタテハに比べフワフワとゆっくり飛ぶのは毒草を食べて育つから余裕なのかも。オオカバマダラやアサギマダラと同じく長距離飛行は得意。 

アース・ミュージアム元宇品 自然観察ガイドの会