令和5年4月の勉強会【春を感じる】

2023年4月23日9:30〜12:30
受講生12名で2023年度の地球さんぽ勉強会が始まりました。
新しい事を学ぼうとワクワクされているのがこちらにも伝わってきます。
1年間全回6回、よろしくお願いします。

初回の勉強会はG7広島サミットの影響で座学での講習会場が借用できず、地球さんぽで歩きながら詳しく解説することにしました。

9時30分、檜和田会長の挨拶とスケジュールを伝えた後フィールドワークに出発です。
コースは元宇品港公園→プリンスホテル植栽→大谷車道→灯台駐車場→杉ヶ谷入口→海岸遊歩道→プリンスホテルです。

観察対象ではありませんでしたが、公園内にタンポポが咲いていたので実物をみながら、在来種と外来種のお話を聴きました。

その後、元宇品の山の特徴がよくわかるポイントへ足を進めました。


元宇品は常緑照葉樹林の森でモコモコしてブロッコリーの様です。山を見るとそれぞれのモコモコも色が黄色っぽいところ、茶色いところ、黄緑、緑とそれぞれの木の特色が観て取れます。地域によって森の樹木のメンバーは全く異なるという話に皆さん納得されていました。生き抜くために植物にも戦略があることに気付きます。

そこからはそれぞれの観察植物について、配られたプリントをもとに説明を聴きました。

トベラ
カクレミノ
タブノキ


トベラ、シャリンバイ、カクレミノ、タブノキ…この時期のタブノキはサーモンピンクの芽が特徴的ですぐに判ります。新芽の勢いにパワーをもらいます。
途中ウドンコ病の木を見つけて、これは治らないのかと質問が出ていました。
灯台の遊歩道からカンゾウダケを観ながら、本日のメインであるウラシマソウを観察するために小径へと入りました。

カンゾウタケ
ウラシマソウ

「ウラシマソウは性転換する植物なんです!」これってやはり衝撃的な説明ですよね。
ウラシマソウはイモが痩せてる時は雄で、肥えてきたら雌になります。
今年は雄で行こうーっと!人間も男女の間を行ったり来たりできたらどうなんでしょう?

最後に海岸で断層の説明を聞きました。断層は岩盤に大きな力が加わって起こる「ずれ」ですが、出来方の違いや地震との関係など興味深いお話しを聴くことができました。

受講生の皆さんは時折メモをとりながら真剣に説明を聞かれていました。今日一日でたくさんのヘェ〜があったのではないでしょうか?いくつになっても新しい発見は気持ちを前向きにさせてくれます。また次回もたくさんのヘェ〜を持って帰ってもらえたら嬉しいです。

アース・ミュージアム元宇品 自然観察ガイドの会  
リンリン