令和5年10月の地球さんぽ【秋を楽しむ】
2023年10月29日(日)10;00~12:00 参加者 16名、勉強会9名ガイド5名
コース:元宇品港公園→中の谷→赤とんぼ広場→石ベンチ→杉ケ谷→海岸遊歩道
今月は「秋を楽しむ」というテーマで、秋の森を歩きながらドングリや引っ付き虫、ジョロウグモを観察しました。
出発は元宇品港公園、実は公園の植栽の中にクヌギと思われるものやシラカシなどドングリの木があります。先ずはドングリについての簡単な説明から…。
真っ青な秋の空を見上げながら出発、谷から稜線に向かいます。
谷から車道に上がるともう空は見えません。美しき秋の女王と言われる「ジョロウグモ」が2.3.mにも及ぶ網を梢にかけているのが見えます。 この時期のジョロウグモのメスは産卵を控えて、大きく張った色鮮やかなお腹をしています。黄色味を帯びたクモの糸は光に当たると金色に輝きます。網の横糸が5.6本ごとに間を置いて、それが楽譜のように見えます。
秋は実りの季節、赤とんぼ広場では、植物の種である「引っ付き虫」を観察しました。引っ付き虫の観察では、何故かいつでも、ゲストさん達は小さい頃にセーターにいっぱいくっ付いて…お母さんにしかめっ面をされた~等、子ども時代の思い出を話されます。キンミズヒキやウマノミツバ、チカラシバ、また、ヌスビトハギとアレチヌスビトハギが隣り合って観察できました。
また、ここでは、宇品島で一番早く実るドングリであるアベマキのドングリも観察しました。
森の小径に入ります。夏から宇品島にはまとまった雨が降らなかったため、森は大変乾燥しています。枯れたシダや垂れている樹木の葉も見えましたが、森の小径は涼しい風が吹いて気持ちの良いお散歩でした。
海岸遊歩道を歩いて帰ります。乾燥した斜面でやっとツワブキのつぼみを見つけました。
崖の下ではアラカシが緑色の実をつけていました。アラカシは宇品島のドングリでは一番遅く実るということです。
アース・ミュージアム元宇品 自然観察ガイドの会
副代表 畑 久美