活動報告 広島市立元宇品小学校 元宇品の地質の観察

2024年2月6日(金)13:20~15:00   4年生8名、先生2名、ガイド2名

元宇品小は小高い山の上にある自然豊かな学び舎です。今日は地質の観察、宇品島の南から西の海岸遊歩道を歩き、興味深い地質の観察ポイントを訪れました。

宇品島は花こう岩で出来た島です。花こう岩を観察するためにプリンスホテルのバス停を訪れました。ここの壁の花こう岩はきれいに磨かれておりその組成が良く観察できます。

子ども達は、地質のビンゴゲームの用紙を準備してチェックをしていきます。

「えっ、石に磁石がくっついているよ!」

壁の黒雲母に小さな磁石がくっ付きました。皆びっくりして次々にチャレンジしていきます。

「せっかくだから、ホテルの中でアンモナイトの化石を観察してから出発しましょう!」

アンモナイトで気分が上がり、ホテルの外に出ると素晴らしい虹がかかっていました。

歩き始めると次々に地質の観察ポイントが現れます。

花こう岩ってこんなにボロボロと崩れるんだ…「風化」について勉強しました。

ここでは「正断層」が目の前で観察できます。

子ども達は先月の能登の地震をニュースで知っていたのでガイドさんの説明を真剣に聞いていました。

大きなサイコロを積み重ねたような「節理」です。

エピドートは緑簾石とも言われ、この壁面に小さな粒があります。

 「エピドートはリラックス効果のあるパワーストーンとも言われ、気持ちが落ちついてやる気が出るんだよ、お勉強も頑張れるかも…」と言う説明に子ども達は興味津々で触っていました。

「海食崖」です。この滑らかなデコボコは波の浸食によってできました。大昔の海面が随分高い位置にあったことが分かります。

暖かい日差しのもと学校に向かって歩きます。学校の入口に帰ると虹が見えました。虹に始まり虹に終わった地球を感じる楽しい観察でした。

アーズ・ミュージアム元宇品 自然観察ガイドの会

副代表  畑 久美