活動報告 活動 広島市立元宇品小学校 落ち葉めくりと砂鉄集め
2024年2月14日(水)13:20~15:00 3年生12名、先生2名、ガイド1名
元宇品小は小高い山の上にある自然豊かな学び舎です。子ども達が小走りで集まってきました。今日は楽しみにしていた宇品島での野外体験学習です。
「これ、なあに?」「テイカカズラの種なのよ!」森には不思議がいっぱいです。
森を歩いて落ち葉の降り積もった場所に出ました。今日は先ずここで『落葉めくり』をします。宇品山には常緑広葉樹の森があり、一年を通して落ち葉がたっぷり降積っています。葉の役割を勉強した後、この落ち葉がどうなるのか観察しました。
スコップや小枝で上の層から順番に落ち葉を除いていきます。落ち葉の形がくずれて柔らかくなっています。さらに除くと…葉は形が無くなりくっ付いて塊になったりしていました。白い糸のようなものが見えます、キノコの菌糸のようです。
「葉っぱの色が変わってきたね!」「土になったの?匂いも変わったよ!」子ども達は真剣です。
森を抜けて海岸に降りました。潮は余り引いていませんが、きれいな砂浜があります。
今日の後半は砂浜での『砂鉄集め』です。砂の中に本当に砂鉄があるのでしょうか?その砂鉄はどこから来たのでしょうか?
ガイドさんの作ったワークシートで学習しました。
宇宙が形成されたときの核融合反応の最後に鉄ができて、宇宙に大量に存在しました。
鉄を含む隕石が衝突・集合を繰り返し約47億年前に地球が誕生。ドロドロに溶けた原始地球では、重い鉄は地球の中心部に沈みました。また、鉄は岩石成分と結びつきやすいので地上のほとんどの岩石にも含まれているということです。
砂鉄集めの道具は、磁石をビニールで包み持ち手をつけたもの、それをさらにシートで覆い、乾いた砂浜に文字を書くように磁石を動かすと…。
びっくりするくらい砂鉄が採れました。
黒い粒粒が砂鉄です。
「見てー、こんなに採れたよ!」「砂鉄の多い場所と少ない場所があるみたい!」などと歓声をあげながら、子ども達は砂鉄採りに夢中になりました。楽しい時間はあっという間に過ぎて行きました。
自然海岸と森に隣接した元宇品小3年生の楽しい野外観察でした。4年生になったら宇品島の地質巡りをしますよ…元気でね、またお会いしましょう。
アーズ・ミュージアム元宇品 自然観察ガイドの会
副代表 畑 久美