海辺の出会い【可愛いヨコエビさん】

あまり馴染みは無いのですが、とても愛らしい海辺の生き物を紹介します。
元宇品の灯台下の海岸で石の下を観察していたら、浅い潮だまりの中に寝そべって泳ぐ小さな甲殻類のヨコエビを見つけました。
ヨコエビとは言いますが、エビよりもフナムシやダンゴムシに近い生き物です。大抵は数mmから1㎝程度の大きさですが、種類が多く世界中で9000種以上が報告されています。海だけでなく森や泉にも暮らします。
ヨコエビを見つけたら、少し海水を入れた白いお皿に入れてみましょう。横になって泳ぐ様子が良く観察できますよ。

動画はフトメリタヨコエビ(端脚目 メリタヨコエビ科)と思われます。

胸から出る2本の脚(片側)はミトンの先端に鎌のような爪があり、咬脚(こうきゃく)と呼ばれています。種によって形が違っていて、左右の形が違うものや全く無いものもあります。咬脚はつかんだり、食べたり、オスどうしの争いに利用すると言われています。

フトメリタヨコエビ

動画を見ると、左右の咬脚を使って脚のお手入れをしていますね。まるで猫が毛づくろいをするような愛らしい仕草です。
ヨコエビにはたくさんの脚がありますが、前の脚は前から後ろに蹴りだして、後ろの脚は逆に後ろから前に動きます…えっ、一体どう動いて前に進めば良いのでしょう?
ヨコエビの後ろの脚は特殊な関節を持っていて、180度回転して背中側に向くことができます。ヨコエビは寝そべっていますから、こうするとお腹側の脚も背中側の脚も水や地面を蹴って素早く前進できるのです。

アース・ミュージアム元宇品 自然観察ガイドの会
副代表 畑 久美

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