広島市立宇品東小学校 森の観察会 

2023年6月27日(火)9:30~11:30  3年生3クラス90名 先生4名、ガイド6名 

幸運なことに、梅雨の中休みで薄曇りのお天気暑くもなく絶好の観察日和です。3年生は学校から元宇品まで元気良く歩いてきました。今日は初夏の元宇品の森の観察です。近くに住んでいるのですが,元宇品に来るのは初めてという児童が多くちょっと驚きです。

原生林のような森の中は一体どんなになっているのでしょうか・・・何か、不思議な生き物が棲んでいるのでしょうか・・・。 

今日のコースは、宇品東小学校→旧広島みなと公園→あかつき橋→展望台下の海岸→展望台入口→小径→赤とんぼ広場→展望台→海岸です。 展望台の入口から森に入った途端に別世界になりました。

「暗いね~」「ちょっと怖いね~」
「上を見てご覧、空が見えないでしょう・・・」
ガイドさんの声に皆が上空を振り仰ぎます。

「本当だ~木がいっぱいで空が隠れてる!」 

『板根』の観察をしました。大木が根を板のようにして体を支えています。板を縦にすると倒れにくいのです。ガイドさんがシダは種ではなくて胞子で増えることを教えてくれました。シダの葉をひっくり返すと胞子が見えました。 

だんだん目が慣れてきて色々な物が見えるようになりました。キノコや小さなクモも見つけました。 

「わぁ、すごいのがいるよ、写真撮っておいて!」と『コウガイビル』を指さしています。それぞれのグループには写真係がいて、タブレットで観察物の記録をしていました。 

元宇品には生きている化石があるんですよ。生きている化石って分かりますか? 
「知ってる、知ってる!シーラカンスとかでしょ!」子ども達が答えてくれました。大昔の化石で発見され、その後生きている姿が確認された「メタセコイア」の木が小径の脇に立っています。 
じゃんけんの木「カクレミノ」のグーチョキパーの葉を探しました。これがパーの葉、葉の切れ込みが沢山あって5本指のパーに見えますか? 

森を抜けて赤とんぼ広場に着きました。水分補給して少し休憩です。赤とんぼ広場は戦争の時に高射砲陣地になったところです。高射砲の土台が今も残っています。 

落ち葉がいっぱいの広場でクスノキの葉を揉んでにおってみました。どんな匂いかな?「良い匂い!」「お薬の匂いみたい」「そうそう、風邪引きの時に喉に塗るお薬!」 葉や枝には防虫作用があるんだよ。 

ガードレールのアリやクモや毛虫を観察しながら、展望台まで歩きました。「セトウチマイマイ」や土の中から出てきたセミの幼虫や「サツマノミダマシ」というクモを見つけました。 

元宇品楽しい~~と言う声がたくさん聞こえた森の観察会でした。観察を終えて砂浜に到着です。波が打ち寄せるたびにあちらこちらで歓声が上がり、何人も靴が濡れてしまいましたね。替えの靴下を持ってきているんです、とお聞きして少し安心しました。 

「最初は薄暗く嫌だったけど、緑がきれいで、クスノキやほかの木の香りで空気がおいしかった。」「波や鳥の声もよかったし、落ち葉を音をさせながら歩くのは楽しかった。」五感で自然を感じて、沢山の発見があった初夏の森でした。疲れたけど、にこにこして足取りも軽く学校に向かった宇品東小の3年生達でした。 

アース・ミュージアム元宇品 自然観察ガイドの会
副代表 畑 久美